マンションの住む人には絶対に知っておいてほしい地震保険の話

マンションにおすまいの方、マンション管理組合様が建物や共有部分に地震保険をかけていても、保険金が支払われない場合があることをご存知ですか?

「となりのマンションは外壁のタイルがはがれおちて、玄関の壁にヒビがはいっているだけで、地震保険の対象になって、うちのマンションは何十箇所も外壁にヒビがはいっているのに、なんで、地震保険の支払い対象にならないんだ!!!」

その理由をご説明します。

まず、マンション等の建物(または共有部分)に地震保険をかけていた場合の、支払い基準をご確認ください。

【地震保険のお支払いについて】

『建物の場合』 

①全損
地震等により損害を受け、主要構造部(基礎、柱、、屋根等)の損害の額が、その建物の時価額の50%以上となった場合、または焼失もしくは流失した部分の床免責がその建物の延べ床面積の70%以上となった場合⇒地震保険金の保険金額×100%(時価額が限度)

②半損 
地震等により損害を受け、主要構造部(基礎、柱、、屋根等)の損害の額が、その建物の時価額の20%以上50%未満となった場合、または焼失もしくは流失した部分の床免責がその建物の延べ床面積の20%以上70%未満となった場合⇒地震保険金の保険金額×50%(時価額の50%が限度)

③一部損 
地震等により損害を受けの額が、その建物の時価額の3%以上20%未満となった場合、または建物が床上浸水もしくは地盤面より45cmを超える浸水をうけ、全損または半損にいたらない場合。⇒地震保険金の保険金額×5%(時価額の5%が限度)

どこの損害で認定するかは、主要構造部(基礎、柱、、屋根等)の損害と書いてあります。
地震保険パンフレット
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では、この損害の割合はどうやって調べるのでしょうか?パンフレットをみてみましょう。
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日本損害保険協会が制定した損害認定基準とあります。

なんだそれ?という事になりますね。では、契約のときには必ず説明しなければいけない、これを理解していないと不利益を被る可能性もあるので、必ず聞いてよく理解してくださいと私達代理店がお客様に説明している、「重要事項説明書」にはどう記載されいるか確認してみましょう。

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「保険金をお支払いする場合」・「保険金をお支払いしない場合」にも認定基準については記載がありません。

という事は、これはそんなに重要なことではないのでは?そう思われた方もあると思います。

では、念のために約款をみてみましょう。

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「建築基準法施行令第1条第3号」

聞きなれない言葉がでてきました。これは約款を読むお客様は、自分で、建築基準法も勉強しなければ、すべてを理解できなくなりましたね。

でも、下のほうに、「鉄筋コンクリート造り:表2-2」を見ろとあります。わかりやすく説明しているだろうところがやっと見つかりました。

では見てみましょう。
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鉄筋コンクリート造りの場合は、その構造によって主要構造部がことなり、パンフレットでは、主要構造部=主要構造部(基礎、柱、、屋根等の損害、としか読み取れませんが、約款では鉄筋コンクリート造りの場合は、 「ラーメン構造の建物」、だけは、損害の認定に外壁が含まれず、柱とはりだけで認定されるのです。

となりのマンションは地震保険の支払い対象になって、うちのマンションは支払い対象にならない。なんで?というのは、こういう理由があるからなのです。

マスコミが地震保険の認定に「外壁は含まれない」として放送してたりするのは誤りです。

ここで、契約時の話をしましょう。火災保険にご加入いただくときには建物の構造用法を必ず確認させていただきます。それは建築確認済み証であtったり登記簿であったり。もちろん、地震保険に加入する場合は、その構造が保険料算出の根拠になります。

ところが、それらの公的書類には、「鉄筋コンクリート造り」とはあっても、それが「ラーメン構造」なのか、「壁式構造」なのか、「壁式プレキャスト構造」なのか、「中高層壁式ラーメン構造」なのかの記載はありませんし、そもそも、この中でラーメン構造だけ地震保険の損害認定基準に外壁が含まれないのに、そこまでの構造の確認をしていないのです。

地震保険は損害保険会社と政府が責任を分担して損害を補償する制度です。
http://www.sonpo.or.jp/useful/insurance/jishin/pdf/reference/jishin_saigaiyo.pdf (地震再保険の概要:日本損害保険協会)

ですが、マンション等の中でラーメン構造の建物だけ認定基準が異なることを、パンフレット、重要事項説明書で重要な事項にたいする説明責任をはたしているとは思えませんし、そもそも居住者でさえ、その構造の詳細までを正確に記憶している人はほとんどいない、保険会社の社員もこのことを知っている人はごく一部、代理店さんなんて、ほとんどの方がこのことを知らない実態を考えれば、私は認定基準を変更すべきと思うわけです。

地震による建物の傾斜による認定の基準は3.11の地震で変更になりました。このマンションのラーメン構造だけが認定基準が異なるという取り扱いも1日に早く、改定されるべきと考えています。




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